FXのトレード手法
FXのトレード手法
FXトレーダーの一日仙人です。
ここではFXにおけるトレード手法についてお話します。
FXは値段が安い時に買って高い時に売る、あるいは高い時に売って安い時に買うのが基本になります。
値段が安い時に買う(高い時に売る)という行為がエントリー、高くなった売る(安くなったら買う)という行為が決済(エグジット)です。FXではエントリーと決済のタイミングを上手く取ることによって利益を得ます。逆にエントリーと決済のタイミングが悪いと利益を伸ばせなかったり、最悪損失(ロスカット)を出してしまいます。
ここでお話しするFXのトレード手法とは、エントリーしてから決済するまでの時間に応じた手法になります。エントリーしてから決済するまではポジションを保有(ホールド)しています。この保有時間に応じて主に4つの手法があります。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
1.スキャルピング
スキャルピングとは、短時間のチャートの変動を捕捉し、それを利用して取引する手法です。スキャルピングトレーダーは、チャートのパターンやインジケーターを使用して、取引のタイミングを決定します。
スキャルピングは、高いリスクと高いリターンが特徴で、トレーダーは短期間で大きな利益を上げることができますが、逆に損失も大きくなる可能性があります。スキャルピングで勝つためには反応速度が高いことが重要です。短時間でチャートの動きを分析し、的確な判断を下さなければなりません。エントリーしようか迷っている間にチャンスを逃してしまうので初心者にはあまりオススメできない手法です。最悪なのは、エントリーを迷った挙句(チャンスを逃した後に)ロウソク足の動きを追いかけてエントリーしてしまうことです。初心者はこのミスを犯しがちで、このようなトレードはまず間違いなく負けます。スキャルピングは短時間に利益を上げることができる魅力的な手法ですが、その分高いリスクを伴うのでトレーダーはリスクを適切に管理する能力が必要です。それ故、経験豊富なトレーダーに向いている手法と言えるでしょう。
2.デイトレード
デイトレードは一日中取引を行うトレード手法のことです。デイトレとも言われ、トレードを一日で完結させます。つまりエントリーしたその日に決済する訳ですね。少なくとも寝る前には決済を行うので安心して眠れます。ポジションを保有したままだと気になって眠れない人はデイトレードをしましょう。デイトレードでは、政治や経済のニュース、経済指標、市場の動向などを分析して、取引のタイミングを決定します。デイトレードは、スキャルピングに比べるとリスクは低いが、リターンも低いことが特徴です。デイトレードにおいて成功するためには、長期的な市場の動向を分析することが重要です。また、経済指標や政治ニュースなどの情報を収集したり、リスクを適切に管理する能力が必要です。とは言え、トレード期間が短すぎず長すぎることもないので初心者を含め多くのトレーダーが取っている手法でもあります。ポジションを翌日に持ち越すことがないのでスワップポイントを気にする必要もありません。
(4.ポジショントレードを参照)
3.スイングトレード
スイングトレードは長期間の取引を行うトレード手法のことです。スイングトレーダーは、政治や経済のニュース、経済指標、市場の動向などを分析し、取引のタイミングを決定します。スイングトレードは、スキャルピングやデイトレードに比べ、リスクは少し高いが、リターンも高いことが特徴です。スイングトレードでは数日から一週間、あるいはそれ以上ポジションを保有します。その間にアメリカ雇用統計や政策金利、消費者物価指数、要人発言などの重要な経済指標があるとレートが逆行することがあります。レートが逆行すれば今まで出ていた利益が減ってくるので精神的なストレスを感じることがありますが、それでもスイングトレードでは決済の条件が整うまでポジションをホールドします。長期間ポジションを保有することにより、利益を伸ばしていくのがスイングトレードです。大まかな相場分析をしてトレードするので初心者向けと言えますが、途中伸ばした利益が減ってくるストレスを抱えるのと、ロスカット幅を大きめに取るのでその分資金が必要になります。その点を踏まえて総合的に判断するとスイングトレードは初心者向きとは思えません。初心者にはデイトレードをオススメします。
4.ポジショントレード
ポジショントレードはスイングトレードと同じく、長期間の取引を行うトレード手法のことです。ポジショントレードでは、他のトレード手法と同じく政治や経済のニュース、経済指標、市場の動向などを分析し、取引のタイミングを決定しますが、大きく異なる点はトレード期間です。買いまたは売りのポジションを取ったら、数週間から数か月間保有します。ポジショントレードの特徴はレートの差額による利益だけでなく、スワップポイントによる利益を得ることです。
スワップポイントとは長期ポジションを維持した場合に発生する金利差に関する費用や収益のことです。スワップポイントは、為替レートの変動によって発生します。例えば、米ドル/円のスワップポイントは、米国の金利と日本の金利の差によって決まります。買いポジションを持つ場合には、高い金利の国の通貨を買って、低い金利の国の通貨を売ることで収益が生じます。逆に、売りポジションを持つ場合には、高い金利の国の通貨を売って、低い金利の国の通貨を買うことで費用が生じます。スワップポイントは、毎日のレート変動によって変動します。また、取引プラットフォームによっては、スワップポイントが自動的に計算されるものもあります。
スワップポイントはトレードにおいて重要な要素の一つで、長期トレードにおいては収益や費用の算出に必要な要素になります。また、金利の差によって生じる収益や費用を考慮しないと、実際の収益や損失が正確に把握できないため、取引前には必ず確認するようにしましょう。
このようにFXトレードには数分という短時間のトレードから一日、一週間、一か月と長期間のトレードまで様々な手法があります。どの手法も一長一短があり、この手法が一番というものはありません。重要なことは自分に合った手法を見つけてトレードすることです。