FX初心者におすすめの通貨ペア
FX初心者におすすめの通貨ペア
FXトレーダーの一日仙人です。
FXを始めたばかりの生徒さんからしばしば聞かれる質問が「オススメの通貨ペアは何?」です。
なのでここではFX初心者にオススメの通貨ペアについてお話します。
オススメと言ってもこれが絶対!というものではなく、状況に応じて通貨ペアを選択する、といった感じです。幾つかオススメパターンがあるので順に見ていきましょう。
- 取引高の多いメジャーな通貨ペア
- 証拠金の安い通貨ペア
- 時間帯別、有利な通貨ペア
- (おまけ)大きく動く通貨ペア
1.取引高の多いメジャーな通貨ペア
FXの初心者には、世界の主要通貨であるドル、ユーロ、ポンド、円などの「メジャー通貨ペア」がオススメです。これらの通貨ペアは取引高が多く、比較的安定しているためリスクを減らすことができます。例えば、ドル/円(USD/JPY)やユーロ/ドル(EUR/USD)などが有名です。
他にもポンド/ドル(GBP/USD)も取引高が多いのですが、ポンドはヨーロッパに位置していながら独自の通貨を使っているのでユーロとは少し動き方が異なります。ポンドはボラリティ(通貨の価格の変動範囲)が大きく初心者が扱うには少しリスクが高いように思われます。
しかし、それだけ大きな利益を得るチャンスがあるのでリスクマネージメントさえすればオイシイ通貨ペアとも言えます。
ドル/円(USD/JPY) ユーロ/ドル(EUR/USD)
2.証拠金の安い通貨ペア
FXの取引は通常1万通貨や10万通貨という単位で取引をします。
例えばドル/円を1万通貨取引する場合、もし現物で行うなら文字通り1万ドル(約130万円)必要になります。
しかし、FXではレバレッジを掛けるので例えば500倍であれば1万ドルの500分の1、つまり20ドル(約2600円)で取引をすることができます。この20ドルが証拠金です。
2023年1月現在、1ドルは130円を下回ってきたところです。
昔は1ドル=100円で計算していましたが、今はドル高なのでドル/円の証拠金は少し高くなっています。証拠金が高ければそれだけ多くの資金を用意しなくてはなりません。
初心者はリスクマネジメントの観点からも、あまり多くの資金を投入せず、少ない資金で取引をした方が良いです。
そこで証拠金が安い通貨として有名なのは豪ドルやニュージーランドドルです。
特に豪ドル/円(AUD/JPY)や豪ドル/ドル(AUD/USD)はオススメです。
ニュージランドドルを奨めないのは取引高による理由です。
豪ドルもドルやユーロに比べれば取引高は落ちますが、それでも十分な取引高はあります。
ニュージランドドルは豪ドルよりも更に取引高が落ちるので初心者にはオススメしません。
動きは豪ドルと似たような動きになるので豪ドルだけで十分です。
豪ドル/円(AUD/JPY) 豪ドル/ドル(AUD/USD)
3.時間帯別、有利な通貨ペア
FXの通貨ペアは大きく分けてドルストレートとクロス円があります。
ドルストレートとはドル/円と後ろがドルになっている通貨ペア(ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドルなど)を指します。ドルが主体となって動く通貨ペアなので、基本的には朝の動きは小さいです。一方、クロス円は後ろが円になっている通貨ペアです。
(ドル/円は除いて)豪ドル/円、ニュージランドドル/円、ユーロ/円、ポンド円などです。
クロス円は東京市場が開くと(午前9時)一気に動き出す傾向がありますが、注意したいのはユーロ/円、ポンド円などの欧州通貨です。東京市場が開いて、円が大きく買われる(あるいは売られる)といった動きを見せると、クロス円の通貨ペアは軒並み同じ方向に動き出します。
しかし、円が動いていなければほとんど動きません。
なので午前中はユーロ/円、ポンド円などの欧州通貨はあまりオススメしません。
オーストラリアやニュージーランドは朝8時に市場が開くので、午前中は豪ドル/円、ニュージランドドル/円がオススメです。
一方、ロンドン市場が開く夕方や(冬時間は17時、夏時間は16時)NY市場が開く夜(冬時間は22時半、夏時間は21時半)ドルストレートがオススメの通貨ペアとなります。
特にNY市場が開いた後2時間はロンドン市場もまだ開いているので活発に取引が行われ、取引高も多くなります。
夜は仕事帰りの会社員などが副業としてFX取引をするにも都合の良い時間帯となります。
証拠金は少し高くなりますが、NY市場が開く時間帯にドルストレート(特にドル/円、ユーロ/ドル)を取引するのがオススメです。
午前中なら豪ドル/円(AUD/JPY)
夕方から夜にかけてはドル/円(USD/JPY) ユーロ/ドル(EUR/USD)
4.(おまけ)大きく動く通貨ペア
初心者向けではありませんが、最後に大きく動く通貨ペアについてお話します。
大きく動く通貨の代表として、ポンドが挙げられます。
ポンドはイギリスの通貨で、ボラリティの大きい通貨として有名です。
イギリスは欧州に属しているのにユーロではなく自国の通貨ポンドを使用しているのでイギリスの経済指標や政治的な動向に敏感に反応します。
EUからの離脱もあってちょっとした事で大きく動いてしまうのです。
ボラリティが大きい通貨はチャート上で長いヒゲを出すことが多々あります。
相場の方向を正しく読んでいても、長いヒゲでロスカットされることがあるので初心者にはオススメしないのですが、大きく動くということは大きく利益を取れるということです。
しかも動きが激しければ短時間のトレードでも大きな利益が得られます。(逆に短時間に大きな損失を被ることもあります)
数分から1時間程度の短い時間でトレードするスキャルピングを得意とするトレーダーが好んで使う通貨がポンドになります。
(中級者以上向け)
ポンドドル(GBP/USD) ユーロポンド(EUR/GBP)
以上が初心者にオススメの通貨ペアとなります。